江ノ電を撮るときは、ロマンスカーに乗れるから嬉しい。 アテンダントにコーヒーを注文し、リクライニングシートに揺られて新宿から小一時間で片瀬江ノ島に到着。ここから5分歩いて江ノ電江ノ島駅。乗るも良し、腰越まで路面区間を歩きながら撮るも良し。

 腰越で江ノ電に乗車する。すぐに左に大きくカーブすると右手視界いっぱいに相模湾が飛び込んでくる。古くは森田健作が剣道着で走った(※1)、 バブル期には片岡鶴太郎が佇んだ(※2)砂浜が広がる。乗客から歓声があがる瞬間。
みんな海が好きなんだね。

 そして、次の鎌高前で下車するというのがいつものパターン。海無し県育ちの田舎者の私には、「SHONAN」という響きとロケーションは幾つになっても眩しく心躍る。写真は「ついで」なのである。 6/2006
 

   

※1:おれは男だ! 1971〜1972
※2:季節外れの海岸物語 1988〜1994