首都圏の「オレンジと緑」がラストシーズンを迎えている。ステンレス車両がすっかり主役の昨今の首都圏の鉄道シーンで、残り僅かとなった国鉄・昭和の象徴がついに姿を消すとなれば、幾ばくの寂しさを感じるのは鉄道ファンばかりではないはず。ゆえに四季旅でも特集を組むことにした。

あまりに日常的で希少性のない車両ゆえ、意識せず撮っていた頃の作品と、終焉間近となったここ数ヶ月、同好の皆さまに煽られ意識して撮った作品とが混在しているが、「全国の湘南色の電車」という括りで、1つのコンテンツにしてみた。「岐阜市電Forever」ほどの気合は入っていないが、古くは、祖母に連れられ大阪の親戚に行くのが楽しみだった準急比叡の色 。それなりの思い入れはある。

山陰線や静岡地区などではまだ走るらしいが、発祥の地湘南では来年1月まで。先々は「懐かしの湘南色」とか言って、どこかのローカル線を走る日があるかもしれないね。
2005.12.6 (随時更新していきます)